沖縄の披露宴の流れと所要時間。本土と違うのは「余興の量」と「締め方」
沖縄の地元の結婚式に本土から参列すると、進行の感覚が違って戸惑います。余興の多さ、かぎやで風やエイサー、最後のカチャーシーまで、当日の流れを時間軸で整理しました。所要時間の目安と、知っておくと楽になることをまとめています。
沖縄の結婚式に招かれた本土の人が最初に知りたいのは、たいてい「何時間かかるのか」です。
先に目安を言うと、披露宴そのものは本土と同じ2〜2.5時間程度を軸に考えつつ、 進行の中身がかなり違うので、時間の感覚も違ってきます。 この記事では、何がどう違うのかを当日の時間軸に沿って整理します。
なお、ここで扱うのは沖縄の地元の結婚式です。沖縄で挙げるリゾートウエディングに 参列する場合は規模も進行も別物なので、この記事の話はほとんど当てはまりません (この区別は席次の記事で詳しく書いています)。 ちなみに沖縄の言葉では、結婚式を「にーびち」と呼びます。
まず、本土の一般的な進行をおさらい
本土の披露宴は、挙式が約30分、披露宴が約2〜2.5時間というのが一般的な目安とされています。 迎賓 → 乾杯 → 食事・歓談 → 余興(1〜2組程度)→ 手紙・花束 → お開き、という流れです。
沖縄の披露宴も骨格は同じです。違うのは、その中身の配分です。
沖縄で違うところを、時間軸で
開宴前:席に着いた時点で始まっている
沖縄では、開宴を待つあいだに席で泡盛やビールを飲み始める、という記述が 事業者の解説記事に見られます。本土の「乾杯まで待つ」感覚とは違うので、 初めてだと開宴前から少し驚くかもしれません。
中盤:余興の量が違う
沖縄の披露宴を語るとき、どの情報源も一致して挙げるのが余興の多さです。 会場に余興専用の舞台が備え付けられているのが一般的、とされるほどです。
ただし回数の相場は情報源によって幅があります。4〜9回とする解説もあれば、 2〜3本が普通で多いと5本以上、とする事業者もあります。 確実に言えるのは「本土の1〜2組という感覚よりは多い」ということです。
内容も沖縄らしさが出ます。複数の情報源が一致して挙げるのは:
- かぎやで風(かじゃでぃふう)——両家の繁栄や長寿を願う琉球古典の舞踊。 冒頭に披露されることが多いとされます
- エイサー——太鼓の演舞。友人グループや専門の団体が踊ることもあります
料理:形式は「割れて」います
料理については、情報源の記述が割れています。 大皿料理を円卓で取り分ける形式とする解説と、ビュッフェ形式とする解説が それぞれ複数あり、どちらが標準とは言えません。会場の規模や地域によって 違うのだと思われます。どちらでも対応できるつもりでいるのが現実的です。
締め:カチャーシーで踊って終わる
複数の情報源(実体験の記録を含む)が一致するのが、最後はカチャーシーで締めることです。 カチャーシーは両手を上げて左右に振る沖縄の踊りで、クライマックスには ゲストも一緒に踊ります。上手に踊る必要はまったくありません。 周りを見て、手を上げて揺れていれば十分です。
参列する本土の人が備えておくといいこと
- 時間には幅を見ておく。余興の数が多いぶん、進行は会場と当日次第で伸び縮みします。 当日の便で帰る計画は避けて、時間に余裕を持たせるのが安全です
- 引出物は1人1品(1,000〜1,500円程度の品)とされています。 本土の「1家族に1つ」とは数え方が違います
- ご祝儀は友人・職場関係で1万円が相場とされています(詳しくは席次の記事の末尾に書きました)
- 親しい間柄だと余興を頼まれる可能性があります。頼まれてから考えれば大丈夫ですが、 沖縄の披露宴では余興が「出し物の一つ」ではなく「主役級のコンテンツ」だという 温度感だけ知っておくと、心の準備ができます
この記事の限界について
席次の記事にも書きましたが、 沖縄の結婚式の慣習には信頼できる統計がほとんどありません。 日本最大級のブライダル調査(ゼクシィ結婚トレンド調査)は沖縄県を調査対象から除外しています。
そのためこの記事も、複数の情報源で一致している事柄だけを軸に、 数字は「〜とされる」に留めて書いています。 また、地域差・世代差があり、近年は少人数の式やリゾート婚も増えています。 ここに書いた「余興の多い大きな披露宴」が、今のすべての式に当てはまるわけではありません。
いちばん確実なのは、招いてくれた本人に「何時ごろ終わりそう?」と聞いてしまうことです。 服装や席の話と合わせて聞いておくと、当日が格段に楽になります。